2023年02月19日

二枚舌~言葉の重さを知らない女

 私は井上がどんな性格なのか見極める事ができなかった。
 「おねだり」に便乗し、「軽口」に同調し流されてしまう。
 (その場の空気に合わせたい気持ちが強く。)
 その結果、身の丈に合わない自動車運転免許の取得に奔走する。

 仮免の時期、丹羽は不穏な態度を見せ始める。
 気が変わったのだ。
 井上は会えば必ず『夏の旅行だけが楽しみ。』『楽しみにしてる。』『旅行へ行く、早く行きたい。』と乗り気で話し、行く気満々だったので信じたし安心してた。
 間際になってくると『費用が足りなかったらバイトする。』と言い出すが、それも信じた。
 井上の言葉を常に信じた。

 6月、井上が全く準備してなかった現実と直面する。
 丹羽は取り付く島の無い態度でいる。

 言葉が通じない
 そう感じた。



 何一つ届かない。
 悔しさも怒りも、理解してない、通じない。
       あれも噓これも噓~言葉が通じない友達より

 (井上理恵は)
 金銭の節約、倹約など考えた事も無い。
 お金の心配をしたことが無い。
 不安を感じたことなど一度も無いはず。
 

 欲しい何かを我慢して貯金した事がない。
 預貯金できない性格だと知らない。自分を知らない。
 ねだって生きる。
 それが井上の人生観、価値観だから。


 それで1年先の計画を立てる。

 約束の重さも知らない。

 言葉の重さも知らない。

 実行しなかった時、相手がどれだけ傷つくかも知らない。


 井上の「おねだり」が私と丹羽の接点。
 プライベートでは共通の話題がほとんど見い出せなかった。
 趣味も価値観も違い過ぎた。
 「どっかへ遊びに。」「旅行に行きたい。」
 そんな井上の『欲しい』が私と丹羽の接点。

 井上のおねだりが無ければ距離があった。
 いい距離を保ったまま、付かず離れずで傷つかずに済んだ。 
  
 自分を知らない女の子は罪だ。

 罪深いと思う。
       迷惑なおねだり女~欲しがる癖は罪より

 なぜあんなにすぐねだる事ができるのか不思議だった。
 遊びに「連れてって、連れてって。」
 車に「乗せて乗せて。」

 甘えるのに慣れてる女の子だ。
 自分を甘えさせてくれる相手をすぐ見分ける。
 嗅覚というやつだろうか…。
 

 物怖じせず気軽にねだる井上に、私は内心驚いた。
 私は、幼少時から物をねだっても買い与えられなかったり、望みを叶えられなかったので、あきらめる癖が付いてる。
 欲しいものを我慢して成長した。
 希望を口にしないで大きくなった。
 決して願望が無い訳じゃない。

 いつもおねだりして願いを聞いてもらえた女の子との落差。
 私は自分からは言い出せない。
 言い出さないが、井上のおねだりに便乗する形でレジャーに加わってた。

 おねだり攻撃する井上と、それを聞いてお世話する丹羽。
 ただ付いて行くだけの私…。



 二人ともこれまで周囲にいないタイプの友達だった。

 そして仲良くやって行きたいと言う気持ちが強く働いた。

 なので無理しても合わせて行こうとした

       甘え慣れた子と無理して合わせる子より



約束を守らない友達~井上理恵と丹羽登紀子
  約束を守らない友達~不実と気まぐれ
  無責任女が夢を砕く~生育環境の落差
  見下すのは平和な家の子
  親切心という名の横暴~傷と損失
  嫌がらせとチープなお土産~消えない傷

 

  惨めで苦しい夏~要らなかった運転免許
posted by エリ at 16:48| Comment(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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